大気海洋相互作用・気候変動といったグローバルな視点と、北海道地域への社会貢献というローカルな視点も合わせ持って、マルチスケール相互作用と確率統計物理を旗印に新たな寒冷地気象学の構築を目指します。主に数値シミュレーションやデータ解析を使って研究しています。
雲、降水、エアロゾル、雷を対象として、主に数値シミュレーションを使った研究を行なっています。数値シミュレーションの結果だけでなく、衛星観測などの観測データの結果を総合的に使って雲・降水とそれに関わる様々な時空間スケールを持った現象の理解を目指します。また気象シミュレーションを行うための数値モデル(シミュレーションコード)の開発も行い、大型計算機(スーパーコンピュータ)を使った研究も行なっています。
大気と海洋がお互いに影響を与え合って今の気候を形成し、気候変動をもたらしていることは、じつに面白い!と思っ てきました。異常気象に代表される大気と海洋の年々の変動や、大気海洋間の相互作用について研究を進めています。また最近は,物理変動が海洋の生態系にも たらす影響にも興味をもっています.
数年から数十年の時間スケールを持つ気候の変動について、海洋内部の力学と大気海洋相互作用に注目した研究を行っています。近年は、大気と海洋の現場観測 による研究も行っています。
最新の宇宙測地技術を用いて、地球上でおこるゆっくりとした(しかし測定可能な)変動の検出を行ない、定量的モデ ルの構築により物理的に解釈することが課題です。地震火山現象に伴う地殻変動のほか、大気水圏変動による荷重変形や回転変動など固体地球と流体地球の相互 作用にも興味があります。
地震破壊や地殻物質の流動を含む大陸地殻の変形メカニズムを理解し、その理解に基づいて地形の特徴を決定する要因を解明することを目標としています。主に宇宙測地学的なツール(InSARとGNSS)を用いた解析と観測を行い、数値計算や地質学的な議論を通してデータの価値を引き出します。
プレート運動や地震・火山活動等、地球内部に起因する自然現象は、直接覗けないため未知な部分が多くあります。地震で発生する地震波を調べると、地球の中の3次元的イメージや震源での断層運動の様子を知ることができます。そのための解析手法の開発と応用を通じ、地球深部の諸現象の解明を目指しています。
地震をはじめとした岩盤の破壊現象を調べるため、微小な破壊や地震を計測・解析する研究を行っています。また、近年の情報科学分野の急速な発展を活かし、地震・微小破壊データ解析においてAI技術をより有効に利用するための研究も進めています。