Global Seismology Hokkaido University

学生募集

地震や地球内部の研究に興味のある皆さんへ

 地震学研究室では,地震学地球惑星内部物理学の研究に興味のある大学院生・学部生を募集しています.他大学からの進学希望者や,地球惑星科学以外の理系分野を専攻してきた方々も大歓迎です.
 特に,地震学を基礎からしっかり学びたい人,地震波を使った様々な解析をやってみたい人,地球内部のダイナミックな変動に興味のある人,世界レベルの地震研究をしてみたい人,将来グローバルに活躍できる研究者を目指している人,海外留学(大学院 or ポスドク)を考えている人,等々,大きな夢と理想を持つ学生の皆さんをお待ちしています.
 当研究室(理学部8号館3階)への訪問はいつでも歓迎です.不在の場合もありますので,事前に担当教員にメールでアポを取ることをお勧めします.研究や進路についての相談や,当研究室に関する質問等は担当教員までお問い合わせください.

推奨科目(北大の学部生向け):

     地震学に関する研究を始める際には,以下の科目で学ぶ内容が特に役立ちます.


    【理学部専門科目】カリキュラムツリー

  1. 地球惑星科学のための古典力学・同演習(2年前期)
  2. 地球惑星科学のための物理数学I・同演習(2年前期)
  3. 地球惑星科学のための物理数学II・同演習(2年後期)
  4. 地球連続体力学(2年後期)
  5. データ解析学(2年後期)
  6. 地震学(3年前期)
  7. 地球惑星科学実験II (地震計測実験)(3年前期)
  8.  

    【全学教育科目】

  9. 線形代数学I/II, 微分積分学I/II, 物理学I/II, 地球惑星科学I

  10.  上記科目は,北大の全学教育科目および理学部地球惑星科学科の専門科目として開講されています.地震学を研究する上で基礎となる科目ですので,できるだけ多く受講しておくと,スムーズに研究が進められます.
     上記以外にも,情報科学や統計学,固体地球惑星物理学の関連分野(測地学,地球電磁気学等),岩石・鉱物学等で学んだ知識も,当研究室の研究活動において役立ちます.地球惑星科学科のカリキュラムツリーとの関係は,右上図を参照して下さい(クリックすると拡大します).また, 当研究室の教員が担当する講義リストは,こちらをご覧下さい.

     

主な研究テーマ:

     当研究室では主に地震学的手法を駆使して,地震や火山,地球内部の物理に関する様々な研究を行っています.観測された地震波形記録のデータ解析,波動場シミュレーション,地震波トモグラフィー等,独自の手法開発やそれらを駆使した研究を行います. 最近の研究成果のダイジェストは,こちらからご覧になれます.また,論文リストは,こちらから.

     

    【最近の主な研究例】

  1. 世界各地の上部マントル構造の3次元イメージング
    (北米・豪州・日本列島・インドネシア・トルコ・全球スケール,etc)
  2. 地震波速度の異方性と地球深部ダイナミクス
  3. 地震波の非弾性減衰
  4. 超巨大地震の多様性と震源特性
  5. 微小地震の震源決定
  6. 地震断層のすべり分布の特性
  7. 緊急地震速報の改善のための基礎研究
  8. 地震波動伝播に関する理論的・数値的研究
  9. 新しい地震波トモグラフィー法の開発
  10. 震源解析・構造解析のための最新の地震波解析法の開発
  11. 核実験による波形の解析

 

地震学の研究に役立つスキル:

【コンピュータについて】
 最先端の地震研究では,コンピュータに関するスキルは欠かせません.特に,オリジナルな研究を行うにあたっては、Linux(Unix)の基礎知識とプログラミング(Fortran、C言語,Matlab,シェルスクリプトなど)の基本的な技術も必要です.情報科学演習や各種実験科目などを通じ,学部3年までに基本的な扱い方を一度でも学んでおくと,大変役立ちます.未経験者でも,数ヶ月程度で実用的レベルになれるよう,当研究室スタッフが適宜指導します.なお,研究に必要な数値計算やデータ解析等の作業では,主に当研究室所有のPCクラスタやファイルサーバ(OSはすべてLinux)を利用します.また,当研究室では,主にMacまたはLinuxを端末として使用します.

【数学・物理について】
 学部4年〜修士課程のレベルでの研究では,主に学部1〜2年で学ぶ基本的な数学・物理の基礎があれば大丈夫です.博士課程まで進学し,世界に通用するオリジナルな研究を行っていきたい,という野心のある方は,数学・物理に関する(ある程度深い)知識があると大きな武器となります.地震学・地球惑星内物理学の最先端の研究で必要とされる数学や物理については,当研究室において学部〜修士課程の研究に取り組んでいるうちに,徐々に身についていきます(当然,自助努力が何より大切ですが,当研究室スタッフも随時指導します).

【英語について】
 地球惑星科学の他の分野と同様,英語は必須です.地震学・地球惑星内物理学は,グローバルな科学であり,世界中の研究者たちが切磋琢磨しつつ,未知なる地球内部の謎を解明するために日々研究を進めています.最新の学術論文やテキストは,基本的にすべて英語です.従って,世界中の最新情報を収集し,自らの研究成果を世界に向けて発信していくには,英語力は欠かせません.
 最初は英語が苦手でも,繰り返し練習しているうちに英語論文は読めるようになります.英語論文を書けるようになるためには,ある程度スキルと経験が必要ですが,国際学術誌への論文投稿などを通じ,当研究室スタッフが懇切丁寧に添削指導します.また,修士2年以上になると,国際学会での英語発表の機会も多くあり,その都度,英語による発表指導も行います.
 当研究室には,海外大学院で博士号を取得した教員も在籍しています.将来,海外留学に積極的にチャレンジしたい人,世界で活躍したい人など,気軽に相談してください.海外で活躍している卒業生もいます.

 

過去の卒業生の主な進路:

 当研究室の学部卒業生の7〜8割が,大学院(修士課程)に進学しています.また,修士課程から博士課程への進学率は3〜4割となっています.研究職以外の就職先は多岐に渡っており,公務員や様々な業種(地質コンサルタント,通信事業,製造業,保険業,教育業等々)となっています.研究職の場合は,通常,博士課程修了後,数年間のポスドク期間を経て,恒久的なポストに就く場合が多いです.

【進学先】
  北海道大学大学院,東京大学大学院,京都大学大学院

【就職先(学術研究)】
  防災科学技術研究所,神奈川県温泉地学研究所,カリフォルニア大学バークレー校

【就職先(公務員,民間企業)】
  気象庁(6),国土地理院,札幌市,(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC),アジア航測,NEC航空宇宙システム, NTTコミュニケーションズ,NTTデータ,兼松(株),シュルンベルジェ,進学会,ダイキン工業,太陽生命,凸版印刷, トヨタ紡織,日本ユニシス,野村證券,ビー・ユー・ジー,北海道ガス,他


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